皆様、あけましておめでとうございます。
年末年始はどうでしょうか。今年の冬は暖かい日が続き、皆様が快適なお正月を過ごせますように。
ところで、日本人がお正月に必ずお餅を食べる事をご存知ですか。お餅は日本人の生活に不可欠なものとなっています。日本のお餅の文化について一緒に調べてみましょう。
① お正月に不可欠のお餅
日本ではお正月にお餅を食べる習慣があります。これは平安時代に宮中で健康と長寿を祈願する「歯固めの儀」に由来するそうです。
餅は、ハレの日に神さまに捧げる神聖な食べ物でした。そして、餅は長く延びて切れないことから、長寿を願う意味も含まれています。
年神様に供えた餅を神棚から下ろしお供え物をいただくことで、一年の無病息災を祈る気持ちが込められています。
② 日本人はこういう時に餅を食べる
「お食い初め」や「初誕生日」
子供の100日目頃に行う「お食い初め」は、子供が健やかな成長を祝うとともに、一生食べるものに困ることなく育つことを願う為の行事です。地方によっては乳児の口に餅をくわえさせるところがあります。
また、初めての誕生日は風呂敷に包んだ一升餅を子供に背負わせることもあります。初誕生祝の日に餅を背負った子供が泣けば泣くほど元気な子供になるとして祝いました。
その後も雛祭りの菱餅、端午の節句の柏餅など、節目ごとに餅で祝う習慣があります。
「棟上式」
家を建てる際の棟上式は、土地の神霊に建物が完成間近であることを報告し感謝する儀式ですが、集まった近所の人に餅やお菓子、金銭などをまき、ともに祝う習慣を持つ地域があります。
「土用の丑の日」
土用とは、立春(2月4日頃・立夏(5月5日頃・立秋(8月7日頃・立冬(11月7日頃)の前18日間を言います。それぞれ、立春前の「冬の土用」が1月17日頃、立夏前の「春の土用」が4月17日頃、立秋前の「夏の土用」が7月20日頃、立冬前の「秋の土用」が10月20日頃から始まります。現在、「土用」という言葉は「夏の土用」を指すことが多いです。
土用の丑の日には、夏バテや病気回復に効果のあるウナギを食べる風習がありますが、 同様に、餅を甘い餡で包んだ「あんころ餅」を食す地域もあります。この餅を「土用餅」と呼び、精を付けて夏の暑さを乗り切るためと言われています。
お餅って、面白いですね。体にも非常に良いので、時々食べてくださいね~
雨の時、外出のお供は傘ですね。
普段気にせずに使っている傘、そして着物の姿と良く合う優雅な和傘ですが、どのような歴史があるか、一緒に調べましょう。
① 傘の歴史
世界では、おおよそ4000年の歴史があると言われ、当時は雨よけではなく、貴族の夫人や高僧たちが外出する際の日よけとして使用されたそうです。
傘が一般的に使われるようになったのはギリシア時代だとされています。当時の傘は閉じることができませんでした。13世紀に鯨の骨や木がフレームとして使われて、初めて閉じることのできる傘が作られました。
現在、傘は雨具だけではなく、女性のアクセサリーの一部としても使わせています。
② 和傘の歴史
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飛鳥時代:傘が初めて中国から日本に導入。
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平安時代(写真):高級和紙と竹細工を取入て高級な傘を製造。
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室町時代:和紙に油を塗り、雨傘を誕生。
江戸時代からで和傘は普及されたそうです。当時、医者・僧侶の持ち物や歌舞伎・踊りの小道具等としても使われ、江戸時代の失業した武士が、傘を作る内職をしていたそうです。
明治に入ると、急速な洋傘の普及により、和傘を使う人もほとんどいなくなりました。現在では歌舞伎や時代劇などで使われているほか、固定して使う野天用や、和菓子屋や旅館の店先で、日よけとして使われている程度になってしまいました。
③ 和傘の種類
番傘
番傘は和傘の最も一般的で、和服の男性に使う印象の雨傘です。素竹の良さをいかしたシンプルで少し太身の和傘です。
蛇の目傘
蛇の目傘は糸飾り等が施されている美しい細身で、和傘の定番中の定番と言われています。基本となる、赤や紺地に白い輪がとても映えて、粋でお洒落なカサとして使われています。
野点傘(のだてがさ)
茶道の外で見たことがありませんか?この野点のときに使われる大きなカサが野天傘です。また、社寺や飲食店の装飾用、旅館や店先などに置かれていることが多いカサです。