実習生の皆さん、こんにちは。
夏の足音は聞こえているでしょうか?この時期はスイカ、お寿司、冷麺など、体の熱を冷ます食べ物がとても人気です。しかし、この時期は、食中毒が流行っている時期でもあります。楽しく元気で日本の夏を楽しめるように、食中毒に注意しましょう。
食中毒の原因には細菌やウイルスがありますが、梅雨時から9月頃までは高温多湿な状態が続き、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。
腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱など。
上記の症状がある時、速やかに病院に行ってください。
★ 自宅で…
1. 食材の購入・保存
o 消費期限などを確認する
o 肉や魚は汁が漏れないよう注意して一つひとつをビニール袋に入れ、できれば氷や保冷剤と一緒に持ち帰る
o 帰宅後すぐに生鮮食品は冷蔵庫(庫内10度以下)、冷凍食品は冷凍庫(庫内マイナス15度以下)へ入れる
o 冷蔵庫や冷凍庫は詰め込みすぎないなど
2. 下準備・調理
o 作業の前に石けんで丁寧に手を洗う
o 台所は清潔に保つよう心がける。特にふきん・タオル類は、頻繁に清潔なモノと交換する
o 野菜は流水できれいに洗う。また、生の肉や魚、卵をさわった後は丁寧に手を洗う
o 肉や魚は中まで十分に火を通す(中心部の温度75度で1分以上加熱)
3. 食事
o 食べる前に石けんで手を洗う
o 清潔な食器に料理をもりつける
o 温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べる
o 料理は長時間室温で放置しない消費期限などを確認する
4. 残った食品の扱い・後片づけ
o 残った食品は小分けにし、清潔な容器に保存する。食べる際は十分に加熱する
o ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てる。消費期限などを確認する
o 調理に使ったまな板・包丁は必ず洗って熱湯消毒する
o スポンジは洗ってからよく水切りする
★ 外食時、調理済み食品を購入した場合やバーベキューでは…
1. 生食または生焼け状態のメニューは控える
2. 焼き肉や鉄板焼きの場合、生の肉や魚介類を扱う箸と食べる用の箸を使い分けるか、トングを使用す
3. 焼き肉や鉄板焼きは中心部まで火を通す
※ つけ合わせの野菜も、肉などに触れているので十分に加熱すること
4. 食べきれなかった料理は持ち帰らない
5. 惣菜や弁当などの調理済み食品はできるだけ早めに食べる
※ 室温で2時間以上放置しない、「ちょっと怪しい」と思ったら捨てる。
実習生の皆さん、食中毒を注意しながら、楽しい夏を過ごしてください!!!
もうそろそろ雨がいっぱい降る日本の梅雨に入ります。「つゆ」はなぜ「梅(の」雨」と書くのだろうか?一体、雨と梅の関係はなんだろうか?そういった事を今回のKAIZEN便りで調べてみましょう。
梅雨(つゆ)と梅の関係
★ 梅雨の雨は、梅にとって恵みの雨。
★ この季節に雨が降ることで、梅の実は大きく膨らんでいく。
恵みの雨「梅雨(つゆ)」
「梅雨」とは、6月~7月中旬、中国の長江下流域から朝鮮半島、日本列島(北海道を除く)に見られる雨期のこと。それほど雨足の強くない雨が、長期に亘って続くのが特徴。現在、中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼ぶ。 「梅雨」は、東アジア特有の雨期であり、「梅」も東アジアにしか生息しない植物だ。
中国で生まれた言葉「梅雨(ばいう)」
「梅雨」の語源には、いくつかの説がある。
「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味で、中国の長江流域では「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説。
「黴(カビ)が生えやすい時期の雨」という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたが、カビでは語感が良くないので同じ読みで季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になったという説。
「梅雨」という言葉は、江戸時代に日本へ伝わり、その頃から、日本でも「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになった。
日本で「梅雨(つゆ)」と呼ぶようになった由来
l 「露(つゆ)」から連想した。
l 梅の実が熟す時期だから「つはる」から連想した。
l 梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連つけた。
l カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想した。
「梅雨」という言葉が伝わる以前は「五月雨(さみだれ)」といった。
「さ」は陰暦の5月(現在の6月)、「みだれ」は「水垂れ」を意味する。