新型コロナウイルスの影響により自宅で過ごす時間が多くなったことで、最近は土を使わずに植物を育てる「水耕栽培(すいこうさいばい)」が注目されています。野菜やハーブ、観葉植物などを育てて、コロナで疲れてしまった心と身体を癒しましょう。
出典:無料写真素材 写真AC
1. 水耕栽培とは?
土を使わずに水で植物を育てる方法です。土の代わりに、スポンジ、ビー玉、バブルゼリー、カラーサンドなどを使って育てることができるので、部屋で手軽に楽しむことができます。
出典:LOVE GREEN「バブルジェリーでおしゃれなグリーンアレンジを作ろう」
2. 水耕栽培の良いところ
① 手軽に始められて、育てやすい
水を使って栽培するので、土を用意したり整備したりする道具を用意する必要がありません 。身近なものを使って始められるのが特徴です。
② 汚れない、虫の心配もない
土を使わないので、土の中にいる虫や菌の心配をする必要がありません 。そのため、殺虫剤などの農薬が不要です。野菜やハーブを育てて、食べる時にも安心ですね。
③ 料理に使える
自分で水耕栽培をしていれば、料理で使いたい時に使いたい分だけ収穫 することができます。スーパーに行かなくても新鮮な野菜が自宅にあるのはよいですね。
④ 育つ様子を観察できる
土を使う土耕栽培では種が土に埋まっている状態なので、種から芽が出る様子を見ることができません。水耕栽培であれば、芽が出るところ、根が張るところなど育つ様子を観察 することができます。
⑤ 部屋のインテリアにもなる
水耕栽培は、ガラスの容器を使って育てることができます。土の代わりに、ビー玉やポリマーゼリー、カラーサンドを使うとおしゃれなインテリア としても楽しむことができますよ。暮らしの中に植物があるのもいいですね。
3. 実践!実際に育ててみよう
まずは種を植えて、芽が出るまで待ちます。種の状態にもよりますが、3日~1週間程度で芽が出てきます。その後は、ペットボトルやグラスなどに植え替えをして、大きく育つのを待ちます。種類にもよりますが、2か月ほどで収穫をすることができますよ。
〈手順その1~種をまく~〉
① スポンジが二層になっている場合、固い部分は取りのぞく
② 3cm角に切り分ける
③ ハサミまたはカッターナイフなどで、スポンジの上部に切り込みを入れる
④ 容器に水を入れて、スポンジを浸す
⑤ スポンジの切り込みに野菜の種をまく(2つか3つほど) *ピンセットを使うと便利です
⑥ 日光のあたらない場所で、芽が出るまで待つ
※注意:この時期は水にカビが発生する確率が高いので、水はこまめに変えましょう。
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〈手順その2~植え替える~〉
① 根が長く伸びてきたら植え替えの時期
② ペットボトルの飲み口から3分の1くらいをハサミまたはカッターで切る
③ 切りはなした上部のペットボトルに、芽が出ているスポンジを植える
④ 下部のペットボトルに根が少し浸かるくらい水を入れる
出典:3℃afe
※注意:この時期は水にカビが発生する確率が高いので、水はこまめに変えましょう。
4. 水耕栽培のおすすめ~初めてでも育てられる野菜~
どんな野菜でも育てることができますが、特に育てやすいのは葉物野菜 です。葉物野菜は水耕栽培との相性が良いので、手間もかからず、きれいな葉を収穫することができます。写真にある野菜の他にも様々な種類があるので、ぜひ皆さんも調べてみてください。
▲水耕栽培で育てることができる野菜の一部
出典:Living Farm「水耕栽培とは?」
~実習生の皆さんへ~
新型コロナウイルスが流行してから、健康に気を付けて運動をしたり、自分で料理をする時間が増えたり、暮らし方が変わった人もいるのではないでしょうか。その中でも、今回は新鮮な野菜が食べられると注目されている「水耕栽培」についてご紹介しました。特別な道具も必要なく、すぐに始めることができるのでおすすめです。
また、毎日過ごす部屋の中に植物があると、リラックス効果もあります。緑色は心のバランスや人間関係を助ける効果がある色です。リビングなどのリラックスする空間に植物を置くと良いですよ。
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