9月15日、菅義偉(すが よしひで)元官房長官が新しい首相に決まりました。これまで首相を務めていた安倍元首相は8月28日午後、持病の病気が悪くなったことを理由に、「病気がもっと悪くなる可能性もある。治療をするためにも首相を辞めることを決めた」と話していました。
安倍元首相は約7年8か月、首相を務めました。これまでいた首相の中で一番長い期間です。
出典:日本経済新聞, 菅政権発足へ「菅政権誕生ドキュメント」
1. 新しい首相になって変わること
新しい首相に選ばれた菅首相は、安倍元首相の政策を引き継ぐと話しています。そのため、大きな変化はありません。これまで通り「感染対策と経済活動の両立」が継続されます。
2. 今後のコロナ対策について
安倍元首相の時と大きな変化はありません。継続される主な感染対策と経済対策は、次の通りです。
継続される主な感染対策は、次の3つです。
① PCR検査の拡大、②十分な医療体制の確保、③全国民が受けられるワクチンの確保
継続される主な経済活動は、次の3つです。
② 雇用を増やす、②会社が倒産しないように支援する、③GoToキャンペーン
その他にも、国民の命と健康を守るために様々な政策が考えられています。
3. 菅首相のスローガン「自助・共助・公助、そして絆」
このスローガンは、「まず自分でできることは自分でやる。そして地域や家族で助け合う。その後に政府が国民を支援し、守っていく」という意味です。
- 「自助(じじょ)」とは、自分で自分のことを守り、助けること
- 「共助(きょうじょ)」とは、周りの人たちと助け合うこと
- 「公助(こうじょ)」とは、自分では解決できないことを政府などの公的機関が助けること
- 「そして絆」とは、人と人との繋がり・助け合い・支え合いを大切にするということ
新型コロナウイルスの影響で、会社が倒産してしまったり仕事を失ったり、たくさんの人が経済的に困難な状況に置かれました。日本が再び元気になるために、日本政府は困っている人を助け、国民同士もお互いに助け合っていくことが大切だと伝えています。
~実習生の皆さんへ~
皆さんは日本の首相が新しい人になったこと、知っていましたか?日本の政治を動かす代表の人が変わる、という大きなニュースでしたね。新しい首相に決まった菅首相は、安倍元首相のことを長い間支えてきた人でした。
菅首相のスローガンである、「自助・共助・公助、そして絆」は、自分のことも周りのことも大切にして、支え合っていきましょうという思いが込められています。こういう大変な時こそ、思いやりの心を持って過ごしていきたいですね。これからのことが不安になってしまった時は、これまでに支えてくれた人、助けてくれた人のこと、そして自分の本当の目的を思い出して、前に進んでいってください。
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