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在留資格を持つ人、9月から再入国ができるように調整中
2020/08/25
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日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための水際対策として、現在146か国・地域に対して外国人の入国を原則拒否しています(8月25日時点)。

中長期の在留資格を持つベトナム人でも「特別な事情」がない限り、これまでは再入国をすることができませんでした。引き続き入国ができない国として指定はされていますが、9月から日本への再入国ができるようにするための調整をはじめました。

~「やさしい日本語」で書いたニュースもあります。日本語の練習で読んでみましょう~ NHK NEWS WEB EASY「日本に住む外国人 9月から日本に戻れるようにしたい」

出典:日本経済新聞「在留資格者の再入国、9月全面緩和 政府調整」

1. 入国制限を緩和する理由

新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、感染の収束に目途がたたないため、ビジネス目的の人や在留資格を持っている人たちへの影響が長引いているからです。日本が目標としている、「感染防止対策」と「社会経済活動」を両立させるため、一部の国・地域に対して緩和することにしました。

2. 入国制限緩和の主な対応

これまでは、中長期の在留資格を持っていても日本へ戻ってくることが出来ませんでしたが、9月以降再入国ができるように日本政府が調整をはじめました。在留資格を持つ人たちの再入国は緩和しますが、新規入国は引き続き「条件付き」で制限を続けます。全ての外国人が日本と海外を自由に行き来できる状況になるわけではありません。

3. 対象となる在留資格、対象となる人

日本で働くことを目的にしている人、長期滞在予定の人が対象です。現在、9種類の在留資格が対象です。その中には、技能実習生やエンジニアの皆さんに関係する、「技能実習」、「技術・人文知識・国際業務」、「特定技能」も含まれています。

4. 再入国の条件

対象となる在留資格を持っている人でも、日本へ入国するには条件があります。出国前に14日間の体調管理(検温)を実施、出国前72時間以内にPCR検査証明を取得、入国後は14日間の自宅もしくは宿泊施設での待機など、様々な条件があります。

5. まずはビジネス、次は留学生

一部では往来が再開しているビジネス目的の人たちの入国に続いて、留学生も入国緩和がされることになりました。まずは、日本政府がサポートしている国費留学生が対象です。私費留学生の入国についても検討をしています。

~実習生の皆さんへ~

新型コロナウイルスはまだ落ち着きませんが、ベトナムと日本の間では、少しずつ出国・入国ができるようになってきました。感染症の流行で、これまで頑張ってきた多くの人が、今後の過ごし方をもう一度考えなければいけない難しい状況にいたと思います。自由に行き来ができるようになるまでにはまだ時間がかかりますが、今回のような前向きなニュースもありますね。「夢をかなえるために準備してきたこと」を忘れず、入国ができるまでの間、改めて「これからの過ごし方」、「今の日本語力」、「帰国後の計画」などを考えてみてくださいね。

出典:

  • 朝日新聞DIGITAL「外国人留学生の入国、月内にも緩和 再入国は全面解禁へ」
    https://www.asahi.com/...html(2020年8月25日参照)
  • 日本経済新聞「在留資格者の再入国、9月全面緩和 政府調整」
    https://www.nikkei.com/...html(2020年8月25日参照)
  • 外務省「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について」
    https://www.mofa.go.jp/mofaj/...html(2020年8月25日参照)
  • 外務省「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置(外国人の方が利用される際の査証・再入国関連書類提出確認書の申請について)」
    https://www.mofa.go.jp/...html(2020年8月25日参照)
  • 外務省「日本における新型コロナウイルス感染症に関する水際対策強化(新たな措置)」
    https://www.anzen.mofa.go.jp/...html(2020年8月25日参照)
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