東京都が都内2カ所にある施設を活用し、新型コロナウイルスを治療するための専門病院を開設する方針であることが5日、関係者への取材で分かりました。
全国で新型コロナウイルス専門の病院が開設されるのは初めてです。軽症や中等症患者を受け入れ予定で、8月末からの受入れを目指して調整を進めています。
【全国】感染者の受入れ状況について(7月29日0時点)
<解説>
病院や宿泊施設、自宅などで療養が必要な人は、7月29日時点で7,388人です。
そのうち入院が必要な人は4,034人でした。4,034人に対して、用意されているベッドは20,314床ありますので、受け入れ状況に余裕があることが分かります。入院が必要な人に対する、現在のベッド使用率は約19.8%で、約80.2%のベッドが使われていない状態です。
また、ホテルなどの宿泊施設で療養している人は、984人でした。984人に対して、16,996人を受け入れることが可能ですので、受入れ状況に余裕があることが分かります。ホテルなどの宿泊施設で療養が必要な人に対する、現在の使用率は5.7%で、約94.3%が使われていない状態です。
【東京都】感染者の受入れ状況について(7月29日0時点)
<解説>
全国の中で最も感染者の多い東京都の状況を見ても、全体的に余裕があることが分かります。
病院や宿泊施設、自宅などで療養が必要な人は、7月29日時点で2,525人です。
そのうち入院が必要な人は1,250人でした。1,250人に対して、用意されているベッドは3,300床ありますので、受け入れ状況に余裕があることが分かります。入院が必要な人に対する、現在のベッド使用率は約37.8%で、約62.2%のベッドが使われていない状態です。
また、ホテルなどの宿泊施設で療養している人は、213人でした。213人に対して、670人を受け入れることが可能ですので、受入れ状況に余裕があることが分かります。ホテルなどの宿泊施設で療養が必要な人に対する、現在の使用率は31.7%で、約68.3%が使われていない状態です。
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~実習生の皆さんへ~
感染者が増えていることで、毎日、感染者数の報道がされていますね。数字を見ると数の多さに驚くかもしれませんが、感染者の年齢、症状、退院者、感染経路などの本質を見るようにしましょう。そして、政府が発表していること、国が公式に発表している情報を信頼するようにしましょうね。
ニュースでは、感染者用のベッドが足りない、宿泊施設が足りないという報道もよく耳にしました。確かに、感染者が増えているので使う人は以前に比べて増えました。しかし、東京都をはじめ全国において、ベッド数を増やしたり、宿泊施設を増やしたりと、スピード感をもって対応してくれています。
感染者数を見て、不安な気持ちになるのではなく、「増えているから気を付けよう」という目安にしてみてください。これを機に、ニュースは何を伝えたいのか?本質を見るようにすると、正しい情報と正しくない情報が分かるようになるでしょう。
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