新型コロナウイルスの感染拡大により、「マスク・手洗い・うがい・消毒・3密の回避」など、一人ひとりができる感染予防が定着してきましたね。
その中でも、家で過ごす時間が長い今の時期は、ふだんの掃除を見直すよい機会です。ほこりや汚れを取る、という基本の掃除はできていますか?本記事では、感染症対策としても重要なトイレの掃除方法についてご紹介します。
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1. カビが増える条件と弱点、ポイント
カビは汚れではなく「菌」です。汚れではないので、放ってくとどんどん増えていきます。カビが増える条件を見ると、梅雨や湿度の高い日本の夏、お風呂場などは、カビが増えやすい環境だということが分かります。
<カビが増える条件>
温度20~30度
湿度65%以上
皮脂の汚れ、髪の毛、石鹸カス、水垢など(カビの栄養になる)
酸素(カビが増える原因になる)
<カビの弱点>
<カビ取りのポイント>
カビは、植物の根のようなものを伸ばして増えていきます。そのため、表面だけでなく、洗剤や熱湯を「奥まで浸透させて死滅させる」ことが大切です。
水分を拭き取ってから洗剤をかける
洗剤をカビに密着させる
※ 酸素に触れないよう、キッチンペーパーやティッシュ、ラップなどでパックすると良い
時間を置いて浸透させる(10分程度)
2. 消毒より前に、まず掃除をしましょう
汚れがあるところを消毒しても、汚れに消毒の成分が反応してしまい、ウイルスへの消毒効果が弱くなってしまいます。
3. トイレ掃除は順番が重要!
トイレ掃除は、①壁→②床→③便器(トイレ本体)の順番で掃除 をしましょう。壁と床は、ほこりやウイルスが多いので、それを先に取り除いてから、最後に水回りを掃除すると良いです。菌を広げないために掃除の順番を守ることが重要ですよ。
<用意するもの>
トイレ用お掃除シート、除菌シート
トイレブラシ
洗剤
<掃除の頻度>
便座や便器の中は、毎日の掃除が理想
壁、床は1週間に1回
出典:R.STYLE「トイレ掃除は基本を知れば簡単♪プロに教わるキレイなトイレの作り方」
<壁の掃除>
トイレの壁は、毎回全面を拭く必要はありません。汚れのひどい部分を集中的に掃除しましょう。特に男性がトイレを使う場合、尿の飛沫が広範囲に飛んでいます。放置すると菌が増えて、臭いの原因にもなるので、便器の両脇、腰の高さまで拭いて除菌 してくださいね。
出典:R.STYLE「トイレ掃除は基本を知れば簡単♪プロに教わるキレイなトイレの作り方」
<床の掃除>
トイレペーパーから出るほこりや飛び散った尿などで、床は思っているより汚れています。特に、便器と床のつなぎ部分は汚れがたまりやすいので、お掃除シートや除菌アイテムなどを使って掃除しましょう。
<便器(トイレ本体)の掃除>
トイレ本体は、「①タンク→②便座→③便器の中→④便器の外」 の順番で掃除をします。
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タンク
シンクやレバーは、菌が付着して増えやすい場所 です。お掃除シートや除菌シートを使って、しっかり拭きましょう。
便座
便座は、表も裏もしっかり拭きましょう。
便器の中
フチの裏側は汚れがたまりやすいので、洗剤をかけた後、ブラシでしっかりと落としてください。便器の中は常に水が流れているので、汚れが落ちやすい場所でもあります。汚れを見つけた時にブラシで掃除するようにしましょう 。洗剤なしでも落とせる場合がありますよ。
便器の外
最後に、便器の下や側面も拭きとります。使い終わったシートは、流さずにゴミ箱へ捨ててくださいね。
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~実習生の皆さんへ~
トイレは1日に何度も使うものですね。いつでも気持ちよく使えるように、清潔にしておきたい場所です。トイレの汚れは、すぐに掃除をすれば落ちやすいものが多いので、こまめに掃除をすることがポイントです。毎日の掃除は大変かもしれませんが、毎日使うついでに、トイレ掃除の習慣を身に付けて、きれいなトイレを保ちましょう。
日本では、家庭だけでなく、お店もトイレ掃除に力を入れています。人気のあるお店は、店内やトイレをきれいにしているところが多いです。売上を上げるためには、お客さんに喜んでもらう必要があるからです。きれいな状態は、とても印象がよいですね。皆さんは、日本が5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)を大切にすることについてもよく学んでいると思います。これを機に、ふだんの掃除を見直してみてくださいね。
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