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マスクが美容院でのコロナ感染拡大を防いだ実例
2020/07/21
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新型コロナウイルスに感染した米国の美容師2人が、陽性が確認されるまでの数日間、マスクを着用しながら仕事を続けましたが、接触した139人は感染していなかったことが分かりました。

マスクを着けていたことで、誰かに移したり移されたりする、2次感染を防ぐことができたと米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention)が発表しました。

出典:AFPBB News「マスクが美容院でのコロナ感染拡大を防ぐ 米CDC報告」

1. マスクの重要性を再認識、「飛沫感染」を防いだ

1.1. 内容:

米国で美容師として働く2人が呼吸器症状(咳や息苦しさなど)を訴えたため、検査を受けました。医療機関からは、検査結果が出るまで自宅待機をするよう言われていましたが、これを無視してマスクを着けながら仕事を続け、結果が出るまでの約1週間、2人は合計139人のお客さんを接客しました。新型コロナウイルスに感染していることが分かったため、2人の美容師と接触した顧客を追跡し、PCR検査と2週間の経過観察を行いましたが、陽性反応を示した人は0人でした。

1.2. 分かること

感染者と接触をしていたのに、「お互いがマスクをしていた」ことで、感染を防ぐことができました。マスクをすることの重要性がよく分かる実例ですね。また、髪を切っている間はお互い正面を向いているので、対面する瞬間が少なかったことも要因の一つでしょう。

しかし、検査の結果が出るまで、医師の指示を無視して自宅待機をしなかったことは褒められません。医師から言われたことは守り、また、「少しでも体調が悪い」と感じた時は、無理をせず休んでください。その時は、会社の人、監理団体の人に伝えてくださいね。

2. 手で口や鼻をさわる「接触感染」を防ぐことは難しい

ウイルスは空気中だけに存在しているわけではなく、服や机など手で触れるものにも付いています。プラスチックには、約3日間も残っていることが分かっています。そのため、「常に身の回りを清潔にしておくこと」、「手洗いを徹底すること」が非常に重要です。ハンドソープを使った手洗を2回繰り返すと、約100万個あったウイルスは数個まで減らすことができます。

~実習生の皆さんへ~

今回のニュースの実例から、マスクが感染予防策として高い効果を発揮することが分かりました。日本では、もうすぐ梅雨が明けて暑い夏がやってきます。暑くなるとマスクが息苦しくなりますが、密集・密閉・密接する「3密」の時は、マスクを着けて感染から身を守りましょう。熱中症を防ぐためにも、1日2リットルを目安に水分をとって、周りに人がいない時はマスクを外して呼吸を整えてくださいね。暑い夏に向けて、お店でも色々なマスクが売っています。今は多くの人が、それぞれに工夫をしながらコロナと向き合い過ごしています。皆さんの中で、「こんな風に過ごすと良いよ」、というアイディアがあったらぜひ教えてくださいね。

出典:

  • AFPBB News「マスクが美容院でのコロナ感染拡大を防ぐ 米CDC報告」
    https://www.asahi.com/...html (2020年7月20日参照)
  • Centers for Disease Control and Prevention “Absence of Apparent Transmission of SARS-CoV-2 from Two Stylists After Exposure at a Hair Salon with a Universal Face Covering Policy — Springfield, Missouri, May 2020”
    https://www.cdc.gov/...htm (2020年7月20日参照)
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