scroll top
身のまわりを清潔にして、ウイルスを減らしましょう
2020/07/02
1272
新型コロナウイルスへの感染は、ウイルスが口や鼻、目などの粘膜にふれることで起こります。そのため、ウイルスを吸い込まないようにマスクをつけたり、人との距離をとったり、手洗いをしたりしていますね。もう一つ、身の回りのモノを清潔にすることで、手指につくウイルスを減らすことができます。

今回は、厚生労働省の発表から「手洗いの方法」、「消毒剤」、「ウイルスの減らし方」について、現在分かっていることをまとめました。改めて確認していきましょう。

出典:無料写真素材 写真AC

1. 手や指などのウイルス対策

① 手洗い:手や指についたウイルスは、洗い流すことが最も重要
水だけで15秒手洗いをした場合、ウイルスは100分の1に減らすことができます。石けんやハンドソープで10秒手洗いをした後に水で15秒流した場合は、1万分の1に減らすことができます。

手洗いの回数 残ったウイルスの数
0回 約100万個
1回 約0.01%
(数百個)
2回 繰り返す 約0.0001%
(数個)

※ 手洗いは、石けんやハンドソープなどで、10秒洗い流水で15秒流した場合

② アルコール(濃度70%以上、95%以下のエタノール)
手洗いがすぐにできない場合は、アルコール消毒も有効です。アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで、無毒化するものです。60%代のアルコールでも、効果があると言われています。

2. モノに付いたウイルス対策

① 熱湯(80度以上、10分間)
食器や箸などは、熱湯でウイルスを死滅させることができます。熱湯消毒をする際は、やけどに十分注意をしてください。

② 台所用洗剤
テーブル、ドアノブなどには、家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部効果があります。アルコールと同様に、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。

【消毒方法】
① 水500mlに対して、小さじ1杯の洗剤を入れて、うすめ液を作る
② 布やペーパーなどに液体をしみこませて拭き取る
③ 拭いてから5分程度たったら、水拭きをする
④ 最後にペーパーなどで乾拭きする

出典:厚生労働省 ポスター「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」

③ 次亜塩素酸水
消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としておいてください。次亜塩素酸水をたっぷり使い、消毒したいモノの表面をヒタヒタに濡らした後、20秒以上おいてから、きれいな布やペーパーなどで拭き取ってください。

関連記事: 消毒用アルコール不足、高い殺菌力がある「次亜塩素酸水」について

3. 空気中のウイルス対策

① 換気をする
ウイルスを室外に出すためには、こまめに換気を行い、部屋の空気を入れ替えることが必要です。
2方向の窓を、1時間に2回以上、5分~10分程度を目安に開けてください。
台所の換気扇や24時間換気システムも使うと、空気が入れ替わりやすくなります。

出典:ダイキン工業株式会社「上手な換気の方法」

関連記事: 1時間に2回以上「換気」で空気中のウイルスを薄める

② 【注意!】 消毒剤の空間噴射(くうかんふんしゃ)は効果がない
屋外であっても、アルコールなどの消毒剤を空間に噴射することはやめましょう。人の健康に害をおよぼす可能性があります。空間噴射用の消毒剤も医薬品として承認されたものはないので、注意してください。

~実習生の皆さんへ~

新型コロナウイルスへの感染は、基本的な予防策をとっていれば、感染するリスクは大きく減らすことができます。感染を怖がるのではなく、手洗いや消毒などで感染しないように予防をして、日常生活を楽しく送れるように努めていきましょう。毎日の小さな積み重ねが、皆さんの健康を守ってくれますよ。

出典:

厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
https://www.mhlw.go.jp/...html (2020年7月2日参照)

厚生労働省,ポスター「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう」
https://www.mhlw.go.jp/...pdf (2020年7月2日参照)

厚生労働省,ポスター「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」
https://www.meti.go.jp/...pdf (2020年7月2日参照)

無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/ (2020年7月2日参照)

ダイキン工業株式会社「上手な換気の方法」
https://www.daikin.co.jp/.../ (2020年7月2日参照)

セミナー、日本文化、経験者の話、ニュースなどの配信を希望される場合、メールアドレスをご記入ください。
同じカテゴリーの記事
この記事についてコメントする