秋になり肌寒い日が増えてきました。これから日本は冬になります。日本では冬になると乾燥する地域が多く、感染の広がりやすい条件がそろっているため注意が必要です。新型コロナウイルスに対して十分な免疫を持っていない人も多いので、冬に向けた感染症対策を実践していきましょう。
▲画像:乾燥しているほどウイルスは拡散されやすいことを示した実験
出典:NHK WEB NEWS「新型コロナウイルス 空気乾燥で拡散拡大 スパコン富岳が予測」
1. 冬は感染が拡大しやすい
日本の冬は乾燥した地域が多いため、インフルエンザや風邪にかかる人が増えてきます。冬は感染が拡大しやすい条件がそろっているため、新型コロナウイルスも感染が拡大するのではないかと心配されています。
上記のように、「冬の乾燥と低い気温」はウイルスの感染力が強くなり、ウイルスが好む環境であることが分かります。また、寒いと外よりも屋内で過ごす人が増えますね。「3密」になりやすいので感染対策の徹底が必要です。
2. 湿度が低いとウイルスは長生きする
インフルエンザウイルスの寿命を調べたG.J.ハーパー氏の研究によると、湿度が低いほどウイルスの生存率は高く、湿度が高いほど生存率は低いことが分かりました。そのため、乾燥しやすい冬の時期は、部屋の中を暖かくした時に、湿度を50~60%に上げると、感染のリスクを下げることができます。
3. 部屋の乾燥対策~湿度を高くしましょう~
乾燥をするとウイルスに感染しやすくなるだけではありません。体の中の水分もがなくなりやすくなるので、脱水症状を起こしたり肌が荒れたりします。以下に、自宅で簡単にできる乾燥対策をご紹介します。
① 濡れたタオル・洗濯物を干す
洗濯物から蒸発する水分で加湿する方法です。大量に干しすぎると湿度が高くなりすぎて、洗濯物が乾かない、部屋の中が臭くなることがあるので気をつけましょう。
② 水を入れたコップを置いておく
人がいる狭い場所で効果がある方法です。部屋全体を加湿するには小さいので、他の方法と組み合わせて使いましょう。
③ 霧吹きで水をまく
部屋に水をまく方法です。100円ショップに売っている霧吹きを使って、こまめに水をまいていきます。こちらも、他の方法と組み合わせて使いましょう。
④ 床を水拭きする
床に残った水分で加湿する方法です。濡れた雑巾で水拭きをすれば、掃除にもなりますね。いつも掃除機を使っている人は、水拭きに変えてみるのも良いでしょう。
⑤ 植物を置く
植物の根が吸った水分が外に放出されて、加湿する方法です。不思議に思う人もいるかもしれませんが、植物も呼吸をしながら、水分を空気中に出しています。皆さんは、水やりを忘れないでくださいね。
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⑥ お風呂場のドアを開けておく
お風呂から蒸発した水分で加湿する方法です。浴槽に水をはったまま蓋をせず、お風呂場のドアを開けておきます。水分が部屋全体にいきわたるので、湿度も高くなりやすいです。ただ、湿度が高すぎるとカビの原因にもなるので、ドアを開けておく時間は調整しましょう。
~実習生の皆さんへ~
日本は秋になり過ごしやすい日が増えてきましたが、寒く感じる日も増えてきました。新しい生活様式にも慣れてきたのではないでしょうか。しかし、これからインフルエンザや風邪など、新型コロナウイルス以外の感染症も増えてくる時期です。
ウイルスは乾燥しているところ、気温の低いところが好きなので、部屋の中は湿度を高くしてウイルスが増えにくい環境をつくっておきましょう。もちろん、皆さん自身がこまめに水分をとることもとても重要です。のどを潤すために、飴をなめるのも良いですよ。
季節の変わり目では体調が悪くなる人も多いので、今からウイルスに負けない対策をとっていきましょう。
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