菅義偉首相は10月19日、初めての外国訪問としてベトナムの首都ハノイを訪問し、グエン・スアン・フック首相と会談が行われました。
菅首相は「ベトナムは大切なパートナーである」と伝え、新型コロナウイルスに関する今後の対応についても話し合いました。フック首相は、「初めての外国訪問先としてベトナムを選んだこと、会談が成功したことを歓迎し、高く評価する」と述べました。
出典:首相官邸「ベトナム訪問」
1. ベトナムを訪問した理由
菅首相は、10月18日~20日の日程でベトナムを訪問しました。ベトナムと日本が良い関係を築いていること、安倍前首相が2回目の首相になった際最初に訪問した国でもあったことなどから、初めての外国先訪問として選んだと思われます。その他にも、新型コロナウイルスのこと、安全保障に関することを話し合うために訪問をしました。
2. フック首相と話し合ったこと
様々な課題について、話合いをしました。特に、「日本とベトナムの往来」と「経済協力の支援」について確認をしました。
【新型コロナウイルスに関すること】
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入国制限を緩和する(※ビジネス目的の短期滞在者)
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日本とベトナム間で旅客機の運航を再開させる
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日本で生活に困っている技能実習生や留学生を支援する
【政治と経済に関すること】
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中国や北朝鮮の問題について意見交換
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インド太平洋地域の平和と発展のためお互いに協力することを確認
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日本とベトナムの経済協力を進める(投資や貿易、人材協力など)
3. 短期滞在者の往来を再開させる
菅首相とフック首相は会談の中で、ビジネス目的で短期滞在をする人を対象に、日本とベトナムの間を行ったり来たりできるようにすると述べました。できるだけ早い再開を目指して、ベトナムと協議をしていきます。現在、ビジネスを目的とした短期滞在ができるのは、シンガポール(9月18日~)と韓国(10月8日~)の2か国です。
~実習生へのメッセージ~
新型コロナウイルスが流行してから、外国への移動はもちろん、日本国内の移動も難しい状況でしたが、感染者の少ない国と地域に対しては、少しずつ緩和されるようになってきました。
その中で、菅首相が初めての外国先訪問としてベトナムを選び、フック首相と直接話合いをした、というのは大きなニュースですね。ビジネスなど短期滞在の人を対象に、日本とベトナムの間を行ったり来たりできるようにしたり、日本での生活に困っている実習生や留学生を助けることも決めました。
日本への入国を待っている人、ベトナムへの帰国を待っている人、それぞれとても待ち遠しいと思います。皆さんが早く移動できるように、たくさんの人が動いてサポートをしています。いつになるか分からない不安な気持ちもあると思いますが、明日、明後日のことを考えるのではなく、1年後、3年後、5年後のことを考えましょう。「将来どんな自分になりたいか」考えて、それまでにするべきことをやっていきましょうね。
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