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心身の健康を維持するための4つのポイント ~口腔ケア~ [P3]
2020/04/09
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先日の記事では、心身の健康を維持するために①運動をする、②栄養をとる、③口腔ケアをする、④人との関わりを絶たないことが大切だとお伝えしました。本日は3つ目の「口腔ケア」についてご紹介します。

心身の健康を維持するための4つのポイント第2部はこちら. まだご覧になってない方は第2部も是非ご覧ください。

ウイルスは人の鼻腔や口腔を通して侵入してくるため、口の中を清潔に保つことは感染予防にも有効だと言われています。皆さんは感染予防として、頻繁に手を洗う、顔を触らないようにする、またはお風呂で髪や体を洗う等、毎日「清潔」でいることを心掛けていると思います。しかし、手や体、髪を洗うことは心掛けていても、口の中を清潔に保つことは忘れていませんか。日本歯科医学会からは、「新型コロナウイルス感染予防には口腔ケアが重要」というアナウンスもありました。

皆さんは感染予防として、頻繁に手を洗う、顔を触らないようにする、またはお風呂で髪や体を洗う等、毎日「清潔」でいることを心掛けていると思います。しかし、手や体、髪を洗うことは心掛けていても、口の中を清潔に保つことは忘れていませんか。日本歯科医学会からは、「新型コロナウイルス感染予防には口腔ケアが重要」というアナウンスもありました。

~感染予防には口腔ケアが重要!~

ウイルスの感染は、鼻・口・目から起こります。口内が不清潔だと、口内に住んでいる細菌が活性化するため口から入ってきたウイルスに感染しやすくなります。毎日の口腔ケアにより細菌が減少すれば、ウイルス感染の危険性を減少させることができます。

1. 【口腔ケアのメリット】

  • 口からのウイルス感染を防ぐ
  • 腸内細菌のバランスを整えて全身の免疫力を上げる
  • 肺炎にかかるリスクを下げる

2. 【口腔ケアの手順】

  • うがい
  • 歯磨き
  • 舌のケア(1日1回が目安)
  • うがい

① うがい(1回目)

水を口に含み、口の中に残っているものをすすいで吐き出しましょう。
もう一度口に含み、上を向いて「ガラガラ」と音を立ててすすぎます。15秒程度が目安です。

② 歯磨き

歯ブラシなどでやさしくブラッシングします。力を入れすぎると傷をつけることがあるため注意が必要です。

③ 舌のケア(起床時、1日1回が目安)

専用のブラシや歯ブラシで「奥から手前」に動かしましょう。舌はデリケートですから、軽い力で行ってください。

④ うがい(2回目)

1回目のうがいと同様です。汚れを口内に残したままで終わらないよう、最後のうがいは非常に重要です。

口腔ケアのポイント、「舌のケア」とは?
舌の表面に付着した細菌を除去する作業です。「口の中がきれいに清掃できていない場合」や「唾液の分泌が少ない場合」、「口呼吸をしている場合」には、舌の表面に細菌が付着しやすくなります。その時の体調によって違いはありますが、日常的に舌の表面が白くなっている場合には、舌のケアをして細菌を除去しましょう。

出典:ライオン株式会社「舌みがきで口臭予防!正しい舌苔の取り方7つのポイント」

3. 【自宅でセルフケア!口腔ケアのタイミング】

  • 起床時
  • 朝食・昼食・夕食などの毎食後
  • 外出先から帰宅後
  • 就寝前

① 起床時、朝起きて一番に!<望ましいケア:うがい・歯磨き・舌のケア>

起床時は、最も口腔内が汚染されていると言われています。歯磨きや舌のケアが難しい場合には、少なくともうがいをして、汚れを落としてから朝食をとりましょう。

出典:無料写真素材 写真AC

② 朝食・昼食・夕食などの食事後<望ましいケア:うがい・歯磨き>

基本的に歯磨きは、汚れを落とすために行うものです。食べ物の残りかすや汚れを取り除き、食事で汚れた歯をきれいにしましょう。食事には多くの場合糖質が含まれていますので、残したままにしておくと細菌が増えてしまいます。

出典:無料写真素材 写真AC

③ 外出先からの帰宅後<望ましいケア:うがい>

うがいは風邪の予防策として行われていますが、口内に侵入し唾液と絡まった埃やウイルスを洗い流す効果があります。口内が乾燥するとウイルスを防御していた唾液の分泌が減り、細菌が活性化してしまいます。乾燥対策としてもうがいは効果的です。

出典:無料写真素材 写真AC

④ 就寝前<望ましいケア:うがい・歯磨き>

寝ている間は唾液が減ることで、唾液で口内を洗浄する自浄作用が低下し、口腔内細菌が増殖する時間帯です。毎食後の歯磨きが難しい場合には、寝る前だけでも歯磨きをするように心掛けましょう

出典:無料写真素材 写真AC

~実習生の皆さんへ~

皆さんにとって、うがいや歯磨きは毎日の習慣だと思いますが、新型コロナウイルスの感染が流行してからは「口腔ケア」として実践していましたか。普段のセルフケアに加えて、「人との接触があった時」「外から帰宅した時」「乾燥している時」など、シーンに合わせて行ってみると良いでしょう。

しかし、感染予防に敏感になりすぎて、口腔ケアをやりすぎてしまうのもよくありません。唾液に絡まった埃やウイルスを洗い流すことは効果的ですが、同時に殺菌成分も含まれています。他の記事でもご紹介しているように、新型コロナウイルスに関する予防策はたくさん講じられています。特定のことに集中しすぎるのではなく、バランスよく予防策を取り入れて健康と元気を維持しましょう。

出典:

医学研究・健康増進活動助成事業報告「インフルエンザ予防のための口腔ケア普及と実践」
http://www.oralcare-jp.org/...

京都大学環境安全保険機構 健康管理部門/健康科学センター「水うがいで風邪発症が4割減少」
http://www.hoken.kyoto-u...

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症への対応について(高齢者の皆さまへ)」
https://www.mhlw.go.jp/...

社会福祉法人恩賜財団済生会「口腔ケアで感染予防」
https://www.saiseikai.or.jp/.../

日本歯科医師会「読売新聞 第9回『デンタルヘルス・シリーズ』シンポジウム(来場者の主な質問に対する回答)」
https://www.jda.or.jp/...

無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/

明治安田生命グループ 介護総合情報サイト MY介護の広場「3.口腔ケアの手順」
https://www.my-kaigo.com/...html

ライオン株式会社「舌みがきで口臭予防!正しい舌苔の取り方7つのポイント」
https://lidea.today/...

LIFULL介護「新型コロナウイルスが気になり自宅に引きこもる高齢親。フレイルの心配も?」
https://kaigo.homes.../

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