2月17日、日本でも新型コロナワウイルスワクチンの接種が始まりました。通常、ワクチン開発には調査だけでも数年、研究や試験を重ねて何十年かかると言われていますが、これまでにないスピードで開発が進められて使えるようになりました。今年の6月には、全国民が接種できるように準備を進めています。
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1. どこの会社のワクチンを使うの?
現在、日本で接種が始まったのは「アメリカのファイザー社」と「ドイツのビオンテック社」が共同開発した「コミナティ」という製品名のワクチンです。他にもワクチンを開発している2社と契約をしています。合わせて3億1,400万回分(1億5,700万人分)のワクチンが準備されています。
2. 日本国内での接種スケジュールは?
去年の夏頃から治験が始められ、2月17日から一部の医療従事者を対象にワクチン接種が始まりました。ワクチンの数が十分に用意できるまでは、医療従事者や重症化リスクの高い人を優先に接種を始めていきます。今年の6月頃には国民全員が接種できるように準備をしています。
※4月12日から接種対象となる高齢者は3,600万人います。
そのため、全ての人が一斉に受けられるわけではありませんが、順次ワクチンを配送しながら4月中には全ての人が接種できるように準備をしています。
2月25日現在で確定している、ファイザー社とビオンテック社の共同開発ワクチンが日本に届くスケジュールは以下の通りです。
*配送が決まっている数:138万回分/1億4,400万回分中
3. 新型コロナワクチンを受けて、もしも健康被害が起きたら?
新型コロナワクチンだけでなく、インフルエンザなど全ての予防接種を安心して受けられるように、もしもの健康被害に対して国が補償する制度があります。「自分だけでなく、他の人のために」受けたワクチンでもあるので、もし副反応で健康被害が起こってしまった場合でも、ワクチンが原因だと認められた際には医療費などが補償されます。
4. 外国人も受けることができるの?
日本に住んでいる外国人を含め、全ての住民が「無料」で受けられるように準備をしています。新型コロナワクチンの接種には優先順位がありますが、接種の時期が近づいたら、皆さんが住んでいる地域からお知らせがされる予定です。
~実習生の皆さんへ~
新型コロナウイルスの感染流行から1年でワクチンが開発され、日本でも接種ができるようになりました。日常生活が大きく変わってしまい大変な1年だったかと思いますが、少しでも多くの人の命を守ろうと全世界が協力をして新型コロナウイルスのワクチンが開発されました。
新しいワクチンなので「始まったばかりでこわい」「副反応が心配」と感じている人もいると思いますが、海外や国内から数万人のデータを取り、発症予防効果などの「ワクチンを接種するメリットの方が大きい」と確認ができたため接種を始めました。接種ができるようになった時には、ワクチンについて正しく知った上で判断をして、嘘の情報などに惑わされないように気を付けてください。
また、ワクチンの接種は始まりましたが、感染対策はワクチンだけではありません。色々な理由で、ワクチンを打つことができない人もいます。そういった人たちを守っていくためにも、「マスク・手洗い・3密を避ける」などの基本的な対策はこれからも行っていきましょう。
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