scroll top
新型コロナワクチン「95%の発症予防効果と98.9%の死亡を防ぐ」
2021/02/26
1043
新型コロナウイルスのワクチン接種は世界107の国と地域で始まっており、接種回数は2億104万回を超えました(2月20日、AFPBB Newsの集計より)。

ファイザー社とビオンテック社の共同開発ワクチンでは非常に高い予防効果が見られ、接種をした方が新型コロナウイルスに感染する人が少ないことも分かりました。日本でも17,888回の接種が完了しています(2月24日現在)。

出典:Adobe Stock

1. 人種関係なく、発症予防効果は95%ある

日本で接種が始まったファイザー社とビオンテック社の共同開発ワクチン「コミナティ」では、発症予防効果が95%あったと発表されました。

すでに国民の半数が1回、3分の1は2回目のコロナワクチンを接種したとされるイスラエルでは、2回目のワクチン接種から2週間後には、▼死亡を防ぐ効果は98.9%、▼重症化を防ぐ効果は99.2%、▼感染を防ぐ効果は95.8%だったことが分かりました。2回の接種を終えた約170万人のデータが対象になっています。

新型コロナウイルスのワクチンは何度も臨床試験が行われてきましたが、海外のデータが多く、“誰にでも効果があるのか確認が必要”でした。しかし、臨床試験が行われた海外6か国(*)と日本、その他接種が始まっている国でも同じ効果が確認され、人種や国、民族など関係なく誰にでも高い効果があると分かりました。

*海外6か国:アメリカ、ドイツ、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ

2. どれくらいの人に副反応が起きる?

まず、どんなワクチンでも副反応が起こる可能性があります。接種したところの痛み、頭痛、発熱などの副反応は、「免疫をつけている」、「免疫機能が働いて効果が出ている」ことの現れです。アメリカの調査によれば、アナフィラキシーなどの強い副反応が起こるのは、100万人に5人程度(0.0005%)だと報告されています。

下記のグラフは、「新型コロナワクチンを接種した副反応の症状と割合」について示したものです。

▲厚生労働省「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」で発表のデータより

こうした症状は、ワクチン接種後の1日から2日以内に起こることが多く、数日で消えることが多いとされています。インフルエンザのワクチン接種で起こる副反応とも共通していますね。

また、日本で接種をする場合、強い副反応が起きないか確認をするため、接種をしてから15~30分経過を見ます。もしものことがあっても、すぐに医療従事者が必要な対応を行えるようにしています。

~実習生の皆さんへ~

あまりにも早くワクチンが開発されているので心配をしていたり、たくさんの情報が報道されていて接種を迷っていたりする人もいると思います。

そんな中で、ファイザー社とビオンテック社が共同開発したワクチンでは、発症予防効果が95%あると分かりました。ワクチンや感染症に詳しい専門家も、「副反応は出ることはあってもワクチン接種で感染を防ぐメリットの方が大きい」と指摘しています。また、世界各国をはじめ日本で接種が始まったワクチンは、数万人のデータを調査し臨床試験で予防効果と安全性が確認されたものなので、不安要素は一つ一つ解決されていますね。

また、ワクチン接種が始まったことで、これまで外国人の入国を止めていた国が「ワクチン接種済みであれば入国ができるようにする」など新しく調整を始めた国もあります。基本的な感染予防をしていれば感染リスクはとても低いこと、ワクチンの予防効果も高いことが分かったので、コロナ収束に向けて大きく前進してきましたね。

出典:

セミナー、日本文化、経験者の話、ニュースなどの配信を希望される場合、メールアドレスをご記入ください。
同じカテゴリーの記事
この記事についてコメントする