全国で緊急事態宣言が解除されてから、約1週間が経過しましたが、新たな不安に悩む人が増えてきているそうです。その不安とは、新型コロナウイルスへの感染を恐れて、「人や物にさわれない」ことです。
長い自粛期間、毎日報道されている様々なニュースが原因で、必要以上に不安になっているようです。極端な不安は、心と体が疲れるだけでなく、周りの人との関係も悪くしてしまう可能性があると、心配されています。
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1. 人や物にさわるのが怖い人~具体的な症状~
具体的な症状は以下の通りです。皆さんは、当てはまりますか?
「物にさわる」のが怖い人 |
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電車やバス、エスカレーターの手すりをさわれない
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バスやエレベーターのボタンを押せない
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出かけた時、外出先のどのイスにも座れない
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家のトイレしか使えなくなった
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スーパーで他人がさわったものを買えない
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買ったものは食料品以外もすべて洗い、アルコール除菌する
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他人のさわったお金をさわれない
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宅配業者から受け取った荷物を家に入れられない
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外出先のグラスや箸などを使えない
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「人に会う」のが怖い人 |
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職場の人、友人から手渡しで物を受け取ることができない
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職場の人、友人から話しかけられると逃げたくなる
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マスクを口からズラして話す友人が嫌いになった
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久しぶりに会った友人から、握手を求められたが断ってしまった
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人とすれちがう時に、少しでも肩がふれるのが嫌
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どの店に入っても、すぐに外へ出たくなってしまう
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2. 少しでも、不安を解消する方法
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「どうしたら感染するのか」もう一度よく調べて、新しい正確な情報を取り入れる ★重要
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「日常生活にウイルスが存在するのは当たり前」だと受け入れる
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「感染予防をしているから大丈夫」、と自分に言い聞かせる
それでも不安な気持ちが消えない人は、何が不安なのか、紙に書いてみてください。
一つずつ解決方法を書いていくと、自然と心が軽くなってくるかもしれません。
3. どうやったら感染するのか?~復習~
飛沫感染と接触感染により感染します。空気感染は起きていないと考えられていますが、密閉空間や近距離での会話には注意が必要です。
飛沫感染 |
感染者の飛沫(くしゃみ、つば、咳など)と一緒にウイルスが飛び、 他の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。 |
接触感染 |
感染者がくしゃみや咳を手でおさえて周りのものにさわると、ウイルスが付きます。他の人がそれをさわると手にウイルスが付き、その手で口や鼻をさわって粘膜から感染します。 |
参照:サラヤ株式会社「号外4『新しい生活様式』で優先する対策 新型コロナウイルス感染症」
これまでの集団感染では、トイレやドアノブなど共通して利用するものを通した「接触感染」が大きいと想定されています。そのため、日常的に手指衛生を優先し、石鹸やアルコール消毒を習慣化させることが大切です。
~実習生の皆さんへ~
感染予防に対する意識は本来であれば同じはずですが、一人ひとり考え方が違うように、感染予防への意識も人それぞれです。人によっては、外に出かけたり誰かと会ったりするのはまだ早い、と思う人もいるでしょう。でも、もし考え方の違う人がいたら、自分の考えを押し付けるのではなく、一度は受け入れてみましょう。
これまでは、「人と会わない、外に出ない」ことが国から示された感染予防の一つでした。今後は、「正しい予防策は何かを知り、その実行を続けること」が大切です。極度に心配しすぎたり、また、自分と同様の対策をしていない人を責めたり批判するばかりでは、周りの人との関係も悪くなってしまいます。
これからの生活は、日本でもどこの国にいても、新型コロナウイルスと共に生きていくことが求められます。
例えば、同じ寮の子の外出や手洗い、うがいなどの衛生管理、掃除方法などがどうしても気になるようなら、それを批判ではなく、心配していることとして伝えて、お互い理解し、少しでも安心して生活できるようにしましょう。
そして、自分のことも、周りのことも大切にしながら過ごしていきましょう。
出典:
サラヤ株式会社「号外4『新しい生活様式』で優先する対策 新型コロナウイルス感染症」
https://pro.saraya.com/...html# (2020年6月4日参照)
東洋経済ONLINE「感染不安で『さわれなくなった人』の厄介な現状 コロナ禍で物がさわれない「接触障害」の深刻度」
https://toyokeizai.net/... (2020年6月4日参照)
無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/ (2020年6月4日参照)