専門家会議は5月1日、新型コロナウイルスの感染を防ぐために、今までとは違う日常を続ける必要があるとして「新たな生活様式」を提言しました。
緊急事態宣言の解除後しばらくは、ウイルスがそばにいることを前提に、「日常」を作り直していく必要があります。一方で、必要以上に市民生活へ犠牲を強いることのないようにすることも重要であると説明しており、適宜、状況分析を行いながら必要な提言をしていくとしています。本記事では、前回に引き続き「新しい生活様式」についてご紹介しますので、ご確認ください。
関連記事:感染拡大を防ぐ新たな取り組み、「新しい生活様式」とは?~その1~
出典:無料写真素材 イラストAC
~これまでと変わらないこと~
感染防止の3つの基本 |
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「三密(密集・密接・密閉)」の回避
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マスクの着用
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手洗いなどの衛生
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~これから変わること、新しい取り組み~
新しい生活様式の実践例 |
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感染防止の基本
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移動に関する感染対策
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日常生活
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買い物
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前回の記事で紹介 |
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公共交通機関の利用
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食事
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娯楽・スポーツ等
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地域の行事やイベント、パーティー
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今回の記事で紹介 |
1. 公共交通機関の利用
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移動中、会話は控えめにする
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混んでいる時間帯は避けて移動する
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徒歩や自転車利用も併用する
2. 食事
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持ち帰りも利用する
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天気の良い日は屋外で食事をする
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大皿は避けて、料理は個別のお皿に盛る
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対面ではなく横並びで座る
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食事に集中、おしゃべりは控えめにする
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グラスの回し飲みは避ける
3. 娯楽・スポーツ等
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公園は空いた時間や場所を選ぶ
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筋トレやヨガは動画を活用して、自宅で行う
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ジョギングは少人数で行う
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人とすれ違う時は、お互いに距離をとるマナーを心掛ける
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カラオケなどの室内のところに行くのは控えましょう
4. 地域の行事やイベント、パーティー
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多人数での会食は避ける
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発熱や風邪の症状がある場合は参加しない
~実習生の皆さんへ~
世界各国で感染拡大が始まってから都市封鎖を行う国が多くある中で、当初日本は、対応が遅いとしてあまり良い評価を受けていませんでした。しかし、「マスクをつける」「手洗い、消毒」などの公衆衛生に関する習慣が日頃から徹底されていたため、結果として、都市封鎖を実施せず感染を抑止することができたと徐々に日本の対応が評価されてきています。
新型コロナウイルスに対する免疫を持っている人はいません。つまり、健康な人であっても感染する可能性があり、一部の人が重症化します。そのため、徹底して感染防止に努めること、「マスクをつける」「手洗いをする」「消毒をする」などの公衆衛生については、感染症に関係なく習慣として続けていくことが大切です。
これから私たちの生活は大きく変わっていくでしょう。日本政府が示した「新しい生活様式」についてはじめのうちは慣れないことも多いと思いますが、お互いに工夫をしながら、「日常」を取り戻せるように過ごしていきましょう。
出典:
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 『新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言』(2020 年 5 月 1 日)」
https://www.mhlw.go.jp/...
厚生労働省「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』を公表しました
https://www.mhlw.go.jp/...
NHK NEWS WEB「専門家会議『新しい生活様式』の実践例」
https://www3.nhk.or.jp/...
無料写真素材 イラストAC
http://www.ac-illust.com/