これまで①運動をする、②栄養をとる、③口腔ケアをする、④人との関わりを絶たないことの重要性をご紹介してきましたが、本日は4つ目の「人との関わりを絶たないこと」についてご紹介します。
心身の健康を維持するための4つのポイント第3部はこちら. まだご覧になってない方は第2部も是非ご覧ください。
新型コロナウイルスに関する感染拡大防止策の一つは「できるだけ人と関わらないようにする」ことですが、外出自粛、在宅勤務が増えたことで、いわゆる“引きこもり状態”になることが懸念されています。原則的には、外部との交流を避け、6か月以上にわたり自宅にとどまっている状態をさしますが、いつもとは違う環境と状況に体調も変化しやすくなります。多くの方が初めて隔離や自宅待機を経験し、試行錯誤の毎日を過ごしているかと思いますが、心身の健康を維持するためには「人と話すこと」が大切です。
1. 外部との交流がなくなるとどうなるか
はじめに、外出を控えることで家にいることが増える、外部との交流が減る、日光を直接浴びなくなる、という3つの変化が起こります。私たちは、無意識のうちに人との交流や体を動かすこと、日光を浴びることなどで、体内のバランスをとり健康を維持してきました。このような機会が減ることで、心身のリズムが狂い、以下のような不調が起こやすくなります。
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気分が落ち込みやすくなる
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疲れやすくなる
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体を動かすこと、何かをすることが億劫になる
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集中力が低下する
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好きなことも楽しめなくなる
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2. おすすめすること
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家族や友人と電話をしたりビデオ通話をしたり、定期的に連絡を取りましょう
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SNSなども活用して交流しましょう
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笑顔でいること、ユーモアを忘れないことは不安やイライラを和らげます
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その人がクスっと笑えたり、楽しいと思えたりするものを紹介してみるのも良いでしょう
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自分の考えを誰かに話したり、写真を投稿したり、「特定の人」との人間関係はもちろん大切ですが、自分自身の心の状態や今必要なことは何か、自分と対話する時間を持ちましょう
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3. 注意したいこと
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「コロナの人」や「コロナにかかったかもしれない人」という表現はやめましょう。意図せずにその方を傷つけてしまうかもしれません。
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1日中、睡眠をとり続けることはやめましょう。睡眠の質を下げてしまいます。
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最悪の事態をずっと考えたり、新型コロナウイルスに関する情報やニュースをずっと読み続けたりするのはやめましょう。情報過多は、必要以上に不安や心配な気持ちを引き起こすことに繋がります。
「外に出る」、「人と話す」などの活動量が低下することは、皆さんが思っている以上に、心と体の健康に影響を及ぼしています。家族や友人、職場の人との交流が制限されているために、孤独や寂しさを感じやすくなったり、イライラしやすくなったり、最悪な事態を考えて落ち着きがなくなり恐怖が強くなってしまったり、様々な感情の変化があると思います。今はできることが限られていますが、家族や友人、職場の人たちとのつながりまで絶つ必要はありませんよ。直接会うことはできなくても、今はSNSや音声・ビデオ電話などが発展していますので、身近な人たちとの会話を大切にしましょう。人と話すことは脳に良い刺激を与えることになり、今の気持ちや出来事を言葉に出して会話することで気持ちの整理につながり、心の浄化作用にもなると言われています。笑顔とユーモアを忘れず、希望を持ち続けて乗り切りましょうね。
出典:
専門家が解説! 新型コロナウイルスから受ける、日々のストレス&不安と向き合うためのTIPS
https://voguegirl.jp/beauty/.../
東洋経済ONLINE「新型コロナの影響で『外出を控える人』の盲点~過食と体重の増加は『冬季うつ』かもしれない」
https://toyokeizai.net...
日本赤十字社「感染症流行期に こころの健康を保つために~隔離や自宅待機により行動が制限されている方々へ~」
https://00m.in/blCaH
日本赤十字社「感染症流行期に こころの健康を保つために~隔離や自宅待機されている方の周りにいるあなたへ~」
https://00m.in/FG0YQ
無料写真素材 写真AC
https://www.photo-ac.com/
LIFULL介護「新型コロナウイルスが気になり自宅に引きこもる高齢親。フレイルの心配も?」
https://kaigo.homes.co.jp/.../