パラマウントベッドホールディングスは患者を移送する病院向け機器の工場をベトナムに新設する。設備投資は7億円。アジアの経済発展に伴う病院数の増加に対応する。インドネシアと中国の両工場から生産を移管し、製造コストを1~2割下げる。両工場は空いたスペースで病院用ベッドの製造を増 やし、生産台数を3~4割引き上げる計画だ。
ベトナムの新工場は10月に着工し、2014年10月に稼働する予定。患者の移送に使う車輪付きの担架(ストレッチャー)などの生産をインドネシア、中国の両工場から移す。
日本の病院の病床数は1992年をピークに減っている一方、米調査会社によると、アジアの病院用ベッド市場は15年まで年平均約4%で成長が続く見込み。現地生産を増やし需要拡大に応える。5年後に海外売上高を現在の3倍の100億円に引き上げる計画だ。
日本経済新聞2013年4月20日により