新型コロナウイルスへの感染を確認するPCR検査について、厚生労働省は「唾液を使った検査方法」を6月2日から認めることになりました。これまでのものより検査方法が簡単なため、医療機関の負担が軽くなり、検査数を増やすことにつながると期待されています。
参照:NHK NEWS WEB「唾液使ったPCR検査が可能に 検査体制拡充に期待」
1. 現在の方法
鼻の奥から液体をとって調べています。この検査方法は、検査の時にくしゃみが出て感染しないよう事前の準備(感染予防策)が大変なので、今までたくさん検査をすることができませんでした。
2. 新しい方法
現在の検査より簡単に行える、唾液を使ったPCR検査が認められました。厚生労働省によると、発症から9日以内であれば、高い確率でこれまでの検査と同じ結果が出る、ということです。そのため、この唾液を使った検査は、発症から9日以内の人が対象です。
3. 唾液を使った検査のメリットと注意点
〈 メリット 〉
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「医師の負担が軽くなる」・・・現在の検査は、患者がくしゃみをする可能性があるため、マスク・手袋・フェースシールド・ガウンの着用が必要でしたが、マスクと手袋のみで、フェースシールドやガウンは必要がなくなります。
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「患者の負担が軽くなる」・・・唾液を容器に出すだけで、検査を受けることができます。
〈 注意点 〉
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「検査の前に歯磨きや飲食をしない」・・・正確な検査結果にならない可能性があります。
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「症状がない人にはまだ使えない」・・・有効性が確認されていないので、症状のない人は現在の検査を受ける必要があります。
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「医師の判断で使う」・・・現在は、専門機関のみで実施され、医師が必要だと判断した場合のみ行われます。
4. PCR検査を受けたい時、どうすればいいですか?
【注意】 |
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急に病院へ行っても、受けることはできません。
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専門の人からの許可がないと、受けることはできません。適切な手順が必要です。
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~検査までの流れ~
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まず、事前に電話で相談をしてください
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電話先は、「帰国者・接触者相談センター」、「地域の病院」、「地域の相談窓口」です
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電話相談のあと、検査が必要だと判断された場合に病院などを紹介します
~都道府県別の連絡先~
下記のようなページにとびます。自分が住んでいる地域をクリックしてください。
内容が難しい時、分からない時は、職場の人などに相談をしましょう。
出典:厚生労働省「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」
5. 個人での使用はやめましょう~インターネットで売っているPCR検査キット~
インターネット上で、個人で使えるPCR検査キットが発売されていることがあります。PCR検査は、経験のある医療従事者が正しい方法で液体をとり、結果を正しく理解しないといけません。もし自分で検査をして陽性だったとしても、もう一度病院で検査をする必要があります。
新型コロナウイルスに関する商品を買う時は、十分注意をして、よく理解してから買うようにしましょう。
~実習生の皆さんへ~
新型コロナウイルスに関するニュースを聞いていると、PCR検査という言葉をよく耳にしますが、皆さんは知っていましたか。多くの場合で、感染した人や感染した人の近くにいた人などが検査をするものなので、皆さんが検査をすることはほとんどないと思いますが、知識の一つとして、知っておきましょう。万が一に備えて、知っていることを増やして準備をしておくことも大切です。
NEWS WEB EASY(外国人の方のために、やさしい日本語で書かれたニュース)に書かれているということは、日本に住んでいる皆さんにも「知ってほしい情報」だという意味でもあります。朝起きて、まずは「ニュースを読む時間にする」と決めてみると習慣化されやすいですよ。この機会に取り入れてみましょう。
出典:
NHK NEWS WEB「唾液使ったPCR検査が可能に 検査体制拡充に期待」
https://www3.nhk.or.jp/...html (6月5日参照)
NHK NEWS WEB EASY「唾液でコロナウイルスを調べる新しい検査が始まる」
https://www3.nhk.or.jp/...html (6月5日参照)
YAHOO!JAPANニュース「個人でのPCR検査キットの使用は控えましょう」
https://news.yahoo.co.jp/.../ (6月5日参照)