2014年4月25日、日本政策金融公庫(JFC)が日本貿易振興機構(JETRO)ホーチミン事務所との共催、ベト・イン・バンク(Vietin Bank)の後援で開催したベトナム中小企業セミナーに弊社の代表取締役社長レロンソンが講師として参加いたしました。
セミナーには、日本政策金融公庫社外取締役早川祥子氏、日本貿易振興機構(JETRO)ホーチミン事務所長の安栖宏隆氏、Viettin銀行副社長グエン・ホアン・ズン氏、在ベトナム中小日系企業およそ90社が参加しました。
今回のセミナーの目的は、ベトナムに進出した中小日系企業の情報交換、ベトナムでの経営に関する問題対策などの共有とJFCのスタンドバイ・クレジット業務の紹介です。JFCの統計によると、JFCに所属している中小日系企業のベトナムへの進出件数は2009年3月末までが100社でしたが、現時点で315社まで増えました。これを背景に、JFCとベトインバンクは日本の中小企業向けスタンドバイ・クレジット制度に関する業務提携をしました。スタンドバイ・クレジットとは、日本の企業の海外支店や現地法人が現地の銀行から貸付けなどを受ける際、日本の銀行が債務の弁済を保証するために発行する信用状のことです。これにより、地場銀行から与信を得るのが困難な中小企業はドンの調達がしやすくなります。
セミナーの様子
セミナーでは、スタンドバイ・クレジット制度の概要やベトナムへ進出した初年度の税金に関する注意事項、ベトナム人材活用などについて紹介がされました。弊社の代表取締役社長レロンソンは「ベトナム人財育成のポイント」と題して講和をしました。ベトナム人材の特徴を分析し、定着方法、能力開発方法、リクルーティング戦略という主な内容でベトナム人材育成のポイントを伝えました。責任と権限を与えること、適切な指導により人材の能力を効率的に開発できると強調し、リクルーティング戦略を立て、よい人材を採用できるように常にリクルーティング活動する必要があると述べました。
今回のセミナーで、ベトナムへ進出している中小日系企業は役立つ情報を得ることができ、企業同士の意見交換、交流も行われました。今回はホーチミンで開催された2014年の第1回目のセミナーでしたが、来月はアセアン各国・中国でも開催される予定です。