2011年12月3日午前、ドンナイ専門学校にて、Esuhai-Kaizen吉田スクールとドンナイ専門学校が教育事業と日本での職業紹介事業において業務提携するための調印式が行われました。調印式にはドンナイ専門学校の代表、Esuhaiの代表と1500名以上のドンナイ専門学校の学生が出席しました。
日本でキャリアアップするチャンス
始めに、ヴー・アイン・トァン ドンナイ専門学校長からEsuhai - Kaizen吉田スクールに対し、専門学校・短期大学コースの4500名以上の学生と夜間大学コースの1000名以上の学生に日本及びベトナムの日系企業で働くチャンスがもたらされることへの感謝の言葉が述べられました。
トァン校長はドンナイ専門学校の学生に対し、「教育事業と日本での職業紹介事業における業務提携は、キャリアアップへの新しい道を示している」と強調しました。
挨拶するヴー・アイン・トァン ドンナイ専門学校長
続いて、弊社社長兼校長レロンソンが挨拶し、― ロンソン社長はベトナムの青年がどのようにキャリアを築いていけばよいかずっと考えてきました。― 「自分が30歳の時、仕事でどんな成果をあげていたいのか。社会の中でどんな位置に達していたいのか。」と問いかけました。
ロンソン社長は学生に自分の起業経験の話をしました。ホーチミン市工科大学機械学部を卒業後、日本の金型技術を勉強するために訪日。今はベトナムの工業界の構築・発展を支える裾野産業への寄与を目的に、技術を学びたいという優秀な若者を日本に送り出している。
ロンソン社長は自らの体験から、「自分の夢や目標を追いかける勇気があり、あきらめないで最後まで頑張る人しか仕事で成功できない。ドンナイ専門学校の学生は学校で技術・専門の教育を受け、更に先端技術を持っている日本企業で技能を実習すれば帰国後にキャリアアップできるチャンスが大きい。そのチャンスを捕まえる人は将来において成功できるでしょう。」と激励しました。
会場で挨拶するレロンソン社長
次にKaizen吉田スクール里村副校長が学生に向けて日本とベトナムの現状について説明しました。
「日本では高齢化と技術離れが進んでおり、製造分野に就く人材が不足している状態です。日本が困難に直面している今こそ、世界トップレベルの技術をもっている日本企業の現場で技術を習得したい、勉強したいというハングリー精神を持つベトナムの若者にとってはチャンスです。
日本とベトナムの間では共通な文化と戦略的パートナーといった密接な関係があり、日本で頑張りたいと強く思う人にチャンスを与えてくれています。日本で勉強や仕事を真面目にできる人は、将来的に大きく伸びて、成功するはずです。」
学生に説明するKaizen吉田スクール里村副校長
将来のために決意しましょう
続いてドンナイ省出身のKaizen吉田スクール在学生がドンナイ専門学校の学生と交流をしました。出席した学生の中には、ドンナイ専門学校を卒業した学生もおり交流を深めました。
交流するKaizen吉田スクール在学生とドンナイ専門学校の学生
Kaizen吉田スクールの学生たちは、ドンナイ専門学校の学生に仕事の経験や目標、考え方を話し、「将来の目的を考えて、学校で学んだ専門・技術の知識を生かしEsuhaiを通じて日本で仕事をするチャンスを獲得して欲しい」とメッセージを送りました。
チャン・ホアン・ヒェップさん(2011年12月9日出国)は次のように話ました。
「7年の間に数社で仕事をしましたが、お金が目的である生活は将来を支えられないことに気づきました。それで日本に行き技術を学びたいと考え、派遣機関を調べるうちにEsuhaiに出会いました。Esuhaiのしっかりした指導方法に強く印象を受けたのでEsuhaiの技能実習プログラムに申し込みました。
Kaizen吉田スクールでは日本語だけでなく、日本文化、マナー、日本での働き方、意識教育など、日本での実習期間に役立つ内容をたくさん教えてもらい、入学時点と比べて大きく成長することができました。日本での3年間で仕事の技能、経験を身につけ日本語能力も向上したいと決意しました。皆さん、自分の青年時代を大事にして、よく考えた上で自分に最も合った道を選んでください。」
ホアン・ヒェップさん
タイン・ヴァンさん(2012年3月出国予定)は次のように話ました。
「私の家族は10人いますが、1ヶ月の総収入は700万ドンです。どうすれば家族の経済状況をよくできるかとずっと考えてきました。大学受験に失敗して日系会社で6年間働きました。6年のうち4年はリーダーを務め、月給400~600万ドンを貰いましたが、貯金できませんでした。
日本式の仕事の方法と日本の技術に憧れたので、自分の能力を日本で磨きたいと思いEsuhaiの技能実習プログラムに申し込みました。3年間で5億ドンの貯金を目指します!今年25歳ですが、やっとキャリアアップのチャンスを得ました。皆さん、青春を無駄にしないで、ぜひ毎日を大切にし、将来の目的とキャリアについて考えてください。」
タイン・ヴァンさん
続いて、教育事業・日本での職業紹介事業における業務提携の調印式が行われました。Esuhaiとドンナイ専門学校の連携は双方の友好関係の第一歩であり、ドンナイ専門学校・短期大学コースの4500名以上の学生と夜間大学コースの1000名以上の学生にとっても、良い仕事に就くことができる大きなチャンスになります。
Esuhai-Kaizen吉田スクールとドンナイ専門学校との業務提携調印式
調印式後、弊社ギア副社長がスライドを使い、日本の技能実習制度や派遣までの流れ、Kaizen吉田スクールでの学習風景を学生たちに紹介しました。
ギア副社長は「日本での技能実習期間はお金を稼ぐためだけではなく、日本語と日本のマナー、スキル、多くの知識学べる貴重なチャンスである」と技能実習制度の目的と意味を強調しました。
技能実習制度について説明するギア副社長
ドンナイ専門学校の学生からは日本での技能実習制度についてたくさんの質問や選定試験参加への意欲が示され、技能実習制度に対する関心の高さがうかがわれました。(写真:技能実習制度について質問をする専門学校の学生)
2011年12月10日にドンナイ専門学校の学生を対象にした一次試験が行われました。合格者は健康診断を受けた後、ドンナイ専門学校にてKaizen吉田スクールの先生から日本語やその他必要な知識の教育を受けます。その後、日本の受入企業様の面接に合格すれば日本へ実習に行くことになります。
一次試験を受けるドンナイ専門学校の学生たち
ドンナイ専門学校の皆様とEsuhai-Kaizen吉田スクールの社員・教員
Esuhaiとドンナイ専門学校の業務提携は2段階に分かれます。
ステップ①基礎教育:ドンナイ専門学校で教育を受け、その後Kaizen吉田スクールで技能実習制度へ参加するための教育(日本語・日本文化・マナーなど)を受ける。
ステップ②技能実習:日本企業の現場で3年間技能実習し、経験を身につける。
これは、ドンナイ専門学校の学生をはじめドンナイの若者が日本の高度な技術レベルを取得できるよう知識・情報を得て、帰国後はドンナイとベトナムの工業界の発展に寄与できる高度な技術・スキルをもつ労働者になるための仕組みです。
|