3月9日、新型コロナウイルス対策の専門家会議が行われました。厚生労働省は、「新型コロナウイルス厚生労働省対策本部クラスター対策班」が分析した内容に基づき、下記の通り新たな見解をまとめ公表しました。
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1. 症状の軽い人からの感染拡大
これまでは症状の軽い人からも感染する可能性があると考えられていましたが、症状の軽い人も、気がつかないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっていると考えられることです。なかでも、若年層は重症化する割合が非常に低く、感染拡大の状況が見えないため、結果として多くの中高年層に感染が及んでいると考えられます。
2. 一定条件を満たす場所からの感染拡大
これまでに国内で感染が確認された方のうち重症・軽症に関わらず約80%の方は、他の人に感染させていません。一方で、下記の通り、一定条件を満たす場所において、一人の感染者が複数人に感染させた事例が報告されています。
ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食
雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テント等
(共通ポイント)屋内の閉鎖的な空間 / 至近距離 / 一定時間以上交わる
3. 重症化する患者さんについて
これまでにわかってきたデータでは、感染が確認された症状のある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤となっています。しかし、重症化した人も、約半数は回復しています。
重症化する患者さんは、普通の風邪症状が出てから約5~7日程度で、症状が急速に悪化し、肺炎に至っています。
4. 全国の若者の皆さんへのお願い
10代、20代、30代、若者世代は、新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いです。
でも、このウイルスの特徴のせいで、こうした症状の軽い人が、重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます。
出展:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/....html