【ハノイ=伊藤学】ベトナムの首都ハノイ市で16日、「日本文化」展が開幕した。重要文化財を含む日本の縄文時代から江戸時代にかけての彫刻や絵画、工芸品のほか、日越間の交流を示す貴重な史料など約70点を展示する。文化庁と九州国立博物館、ベトナム国立歴史博物館の主催で3月9日まで開かれる。
ベトナムで大規模な日本文化の展覧会が開かれるのは初。重要文化財の「顔面把手付土器」(縄文時代)や「梵鐘」(平安時代)などをテーマ別に展示、日本の文化や歴史の成立過程を紹介した。
朱印船に関する史料など両国の交易関係を伝える品々や、第2次大戦中にベトナムに寄贈した美術工芸品も披露された。同展を訪れた女子大学生のアインさん(21)は「日本の歴史がよく理解できた」と話していた。
日系新聞2014/1/16より