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住生活、生産拠点を分散、ベトナムにサッシ工場、300億円投資、生産能力1割増強。
2012/02/07
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住生活グループはベトナムに住宅用サッシの新工場を建設する。投資額は約300億円。グループの生産能力を1割増強し、価格競争力を高める。まず日本向けに生産し、将来はアジアへの輸出も視野に入れる。海外ではタイに住宅用サッシ工場を持つが、昨年の洪水で操業が止まった。タイに加えベトナムにも生産拠点を持つことで、災害時のリスクを分散する。

住生活グループはベトナムに住宅用サッシの新工場を建設する。投資額は約300億円。グループの生産能力を1割増強し、価格競争力を高める。まず日本向けに生産し、将来はアジアへの輸出も視野に入れる。海外ではタイに住宅用サッシ工場を持つが、昨年の洪水で操業が止まった。タイに加えベトナムにも生産拠点を持つことで、災害時のリスクを分散する。

事業子会社のLIXILが2013年秋の完工を目指し、ベトナムのドンナイ省で土地の取得に着手した。敷地面積は55ヘクタールを予定する。住宅用サッシなどアルミ建材を生産する。建設に必要な資金は金融機関などからの借入金で賄う。

LIXILは住宅用サッシを国内で約7割、タイで約3割を生産している。タイ工場は昨年10月の洪水で一時操業を停止、業績も大きな影響を受けた。ベトナムに新工場を建設することで日本やアジア向け輸出のほか、災害時のリスク分散に活用する。ベトナム工場では現在の住宅用サッシの生産能力の約1割に相当する3万トンを生産する見通しだ。

同社はベトナムで1998年からINAXブランドで衛生陶器を生産し、主に現地で販売しているが、サッシの生産は初めて。

ベトナム政府は昨年、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明した。貿易自由化に向けた動きが出ており、輸出拠点としての魅力も高まりつつある。人件費も安く、勤勉な人材も確保しやすいとされる。

日本経済新聞2012年2月17日

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