夏は細菌の活動が活発になるため、食中毒細菌による食中毒が多く発生しています。加えて、今年は主に冬に流行するノロウイルスによる食中毒も多発しています。

ノロウイルスによる食中毒は、ノロウイルスに汚染された二枚貝を生や加熱不足の状態で食べたり、ノロウイルスに感染した調理者の手指からウイルスが付着した食品を食べたりすることによって起こります。
食中毒は必ずしも飲食店だけで起こるものではなく、集団生活でも起こる可能性があります。実習生の皆さんに集団生活でできる食中毒予防の6つを紹介します。ぜひ実践してくださいね。食中毒を防いで、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
※ 食品を買う時
✯ 新鮮なものを購入する。
✯ 消費期限などを確認してから購入する。
✯ 肉や魚などはそれぞれ分けて包み、汁が他の食品につかないようにする。
✯ 冷蔵や冷凍が必要な食品は最後に買う。
✯ 寄り道しないでまっすぐ帰る。

※ 食品保存
✯ 冷蔵や冷凍が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる。
✯ 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ。
✯ 肉や魚などは、汁が漏れないように袋や容器に入れて保存。
※ 準備
✯ タオルやふきんは清潔なものに交換。台所を清潔に保つ。
✯ 調理の前にはせっけんで丁寧に手を洗う。
✯ 生の肉・魚・卵をさわった後やトイレに行った後、せっけんで手を洗う。
✯ 生の肉や魚などの汁が生で食べるサラダなどや調理済みの食品につかないようにする。
✯ 生の肉や魚などを切った包丁やまな板は、必ず洗って熱湯消毒する。
✯ 冷凍された食品は、使う分だけを冷蔵庫や電子レンジで解凍する。室温で解凍しない。
※ 調理
✯ 十分に加熱する。中心部の温度が85℃1分間以上が目安。
✯ 途中でやめた場合は、食品は冷蔵庫へ。再び調理する際には十分に加熱する。
✯ 電子レンジの場合は、均一に加熱されるようにする。熱の伝わりにくいものは時々かき混ぜる。

※ 食事
✯ 食事の前に、せっけんで手を洗う。
✯ 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛り付ける。
✯ 温かい料理は常に温かく65℃以上にし、冷たい料理は常に冷たく10℃以下にしておく。
✯ 作った料理を、長時間室温に放置しない。
※ 残った食べ物
✯ 残った食品は清潔な器具容器で保存する。
✯ 保存して時間がたちすぎたものは、思い切って捨てる。
✯ 温めなおすときは十分に加熱する。目安は中心部の温度が85℃1分間以上。
インタネットの急速な普及に従い、技能実習生ナット犯罪に巻き込まれる事例が報告されています。警察庁によれば、犯行組織は、口コミやチラシを利用して、技能実習生に接近し、技能実習生の預金口座を買い取ったり、オンラインショップを利用した詐欺行為の受渡し役に利用するといった事件が発生しているとのことです。
技能実習生がこのような形で犯行組織に利用された場合には、たとえアルバイト感覚であったとしても、犯罪行為に加担したとして自らが逮捕、検挙される恐れがあるとともに、技能実習制度全体に対する信頼を大きく損なうことにもなりかねません。
【犯罪行為の例】
商品の受取り役
犯罪組織がインターネットショップで他人の個人情報を使って発注した商品を、受取人になりすまして受領し、指定された住所へ荷物を転送する。
他人のキャッシュカードを使った現金の引出し
不正に入手した他人のキャッシュカードを使い、ATMで現金を引きおろす。
銀行口座の譲渡・売買
自分の名義で開設した銀行口座を、犯罪組織に譲渡する。
こういった犯罪行為に関わる勧誘は、具体的にはインターネット上の掲示板やEメール、チラシ、或いは同郷の知人等を通して行われることもあります。「簡単なアルバイトです」「短時間で割の良い仕事です」等の誘い文句があっても真に受けず、技能実習生の皆さんは、自らの預金口座が犯行組織に利用されることがないよう厳重に管理するとともに、見知らぬ金品等については受渡しに加担することのないよう細心の注意を払ってください。
また、このような誘いを受けた時は、監理団体や実習実施機関の方に相談するようにしてください。
『実習生の友だち』、JITCO2013年5月発行参考