外国人技能実習制度は、技術移転を通じ開発途上国における人材育成に貢献することを目しています。
この制度には、
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単純労働者として受け入れるのではなく、国際的な人材育成として実施すること
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オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)により実践的な技術の移転を可能とすること
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技術移転を確実に行うため、修得技能の目標と修得方法等に関する技能実習計画を作成・履行させるとともに、技能実習1号から2号への移行等に際し、技能修得状況のチェックを行う公正な技能評価制度を設けること
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技能実習生は帰国後修得技能を活用することなどが、基本的な枠組みとして盛り込まれています。
技能実習生の皆さんは、これらを念頭において、以下のことに留意しながら技能実習に取り組んでいただくようお願いします。
技能実習生の皆さんは、日本の進んだ産業上の技術・技能・知識を習得して母国に持ち帰り、自国の社会経済の発展、産業の振興に役立つ人材になるという目的を持って来日しています。本来の高い志を片時も忘れないようにして、日々真剣に技能実習に打ち込むという姿勢を大切にしてください。
技能実習生の皆さんの実習活動については、日本人労働者と同様に労働関係法令が適用され、雇用関係の下、労働の対価として賃金を受け取ることができます。しかし、内職やアルバイトなど皆さんの技能実習の対象である職種・作業内容と異なる活動は一切認められていませんので、注意してください。
また、受け取った賃金の中から貯蓄しようと考えている人もいると思いますが、健康と安全の確保はすべてのものに優先します。支出を節約するあまり、十分な食事を摂らず、健康を害し、実習活動に支障が出ることがないよう呉々も注意してください。
技能実習生の皆さんは日本で日本語や技術・技能を学びますが、日本人も皆さんから多くのことを学んで、心や意識の国際化を図ることを願っています。人間尊重・相互理解・思いやりの心を大切にして、周りの多くの日本人と信頼・友好・協力関係を築くことに努
力してみてください。他方、初めての外国暮らしで、日本の生活になじむことができず、
ホームシックにかかってしまうケースや、カルチャーショックにより精神障害に陥るケースがあるかもしれません。そのようなときは、親身になって相談に応じてくれる生活指導員等に早めに打ち明けて、決して1人で悩みを抱え込まないようにしましょう。
日本人は礼儀作法の基本として挨拶を大切にします。もちろん、実習の1日は「おはようございます」の挨拶から始まります。挨拶が交わされない職場では、協調性のある人間関係や明るく風通しが良い雰囲気は生まれません。また、良い挨拶は相手に好い印象を与えるものです。皆さんの実習には直接関わりのない人に対しても、元気で気持ちの良い挨拶
をするように心掛けてください。
企業では多くの人が、決められた規則を守って働いています。また、始業時間や終業時間、昼休みなど決められた時間を守って働いています。スムーズな行動ができるのはこのような規則や時間を守っているからです。技能実習生の皆さんも、時間や規則を守ることで職場において信頼を得ることができるでしょう。
同国人だからといって、不法滞在者や不法就労者と付き合ったり、部屋に招き入れたりすることは、決してしないでください。自分は大丈夫だと思っていても、いつの間にか自分も不法行為に染まってしまう恐れもありますので注意しましょう。
JITCO実習生の友2012年5月号により
最近、ゆうちょ銀行ATMの操作について聞いてくる皆さんが多くいました。お預かり入れやお引き出しはだいたい皆さんが分かりますが、ATMでゆうちょ口座間送金の操作はまだ難しいようです。そのため、実習生の皆さんに役に立つようにKAIZEN便り38号は送金の仕方を以下に説明します。
ステップ1:ご送金を選択

ステップ2:ゆうちょ口座間のご送金を選択

ステップ3:振込詐欺についての警告の画面に次へを選択

ステップ4 暗証番号を入力

ステップ5: 記号(前の5か6桁)を入力

ステップ6: 番号(残りの6桁)を入力

ステップ7: 振込先の氏名、口座情報などを確認して、OKであれば、確認を選択
振込先が間違えた場合は訂正を選択し、ステップ5からやり直す
