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ヴィンソン老人ホームを訪問しました
2011/02/17
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2011年もさびしい思いをしておられるご高齢者の方々にたくさんの笑顔をプレゼントできたらと、世界中で愛の日とされているバレンタインデーの時期に合わせ、2011年2月13日に、EsuhaiスタッフとKaizen吉田スクール(KYS)の学生がヴィンソン老人ホーム(469 No Trang Long, p.13, Q.Binh Thanh, TP.HCM)を訪問し60人の入居者の方がたと交流を行いました。

ヴィンソン老人ホームの前にて


ヴィンソン老人ホームを初めて訪問したEsuhai スタッフ・KYS学生たちの顔はみないきいきとしていました。身寄りもなく、病気にかかったり、弱ってしまっている入居者の方を見て、KYS学生タンロックさんは「老人ホームに足を踏み入れ各部屋を訪問し、70歳、80歳、90歳、中には100歳以上の方もいて、みな世話をしてくれる身寄りも、親戚もいないのだということを考えると悲しくなってしまいましたが、その悲しさも私たちの訪問を喜ぶ笑顔を見たらどこかへいってしまいました」と話しました。きっと他のEsuhai スタッフ・KYS学生たちも同じ気持ちでいたに違いありません。Esuhai スタッフ・KYS学生たちのパワーと心はこの日入居者の方々に幸せな気持ちと温かい笑顔をもたらしました。

Esuhai スタッフ・KYS学生たちからバラの花とお祝いの入った赤い封筒をもらった方たちの幸せそうな笑顔

 

ホアンハイさん、ホアンソンさん、クオックトゥアンさん、フーニャンさん、そして他の若者たちはみなこう言いました。「ここに来て、入居者の方々の食事のお手伝いをしたりすることは、私たちの人生にとって意味のあることになると思います。ここの入居者の方々にはそれぞれ色々な事情があります。孤独だったり、家族から身捨てられたり、物ごころついた時から身寄りが無かったり、ポリオに罹っていたりなど、それぞれの事情を聞くと涙が止まりません。少しでも親しみを持ってもらおうと食事のお手伝いをする時には自分のお祖父さん、お祖母さんと同じ呼び方で入居者の皆さんのことを呼びました」

KYSの学生たちはポリオにかかった入居者の方のお食事の手伝いをしました

 

Esuhai スタッフ・KYS学生は「おばあちゃん大好き」という歌を歌いました

 

各テープルを回って、赤いバラの花とお祝いの入った赤い封筒をプレゼントしました

 

食事の後、各部屋まで付き添いました

 

食事の後、後片づけ、食器洗いをしました

 

旧正月の話で盛り上がる入居者の方と学生たち

 

楽しそうな入居者の方たちとKYS学生

ベーカンさん、ゴックラムさん、ホアンタオさんたちは「入居者の方々と手をつないで一緒に歌ったり、笑顔を見たいするのは本当に幸せでした。困難や大変なことが多くても、皆さん喜んで生きています。その姿を見ると自分も頑張らなければいけないな、と改めて考えさせられます」と述べ、同じくヴァントーさん、ホアンユンさん、フーヒエップさん、チーアインさんは次のように言いました。「老人ホームを訪問し、お花をプレゼントしたりお祝いを上げたりすることができてとても幸せでした。Esuhai・KYSにはこのような意義のある社会活動に参加する機会を与えてもらって感謝しています。」

老人ホームの訪問後、KYSの学生たちが書いた感想文をご紹介します。

ファム ミン タム

私は初めてクラスの友達とEsuhaiスタッフと、ヴィンソン老人ホームを訪問しました。中に入ってすぐに、老人たちはベッドに横になって、飲食やトイレなどはベッドでします。この状況を見て私は何とも言えない気分になりました。入居者の方たちはご高齢であはありますが、私たちを喜んで迎えてくれました。そして、笑ったり、私たちと一緒に歌ったりしました。ある方はこう言ました「私はお金やプレゼントなどが要りません。あなたたちが来てくれて私はとっても楽しいです。」この言葉を聞いて、この方の夢はなんとささやかなのかと思いました。私たちはそこにいるだけで役に立つことができます。それで、私はこう考えました。幸せというのは不幸な人に何かをあげること、分かち合うことなのです。私はもう1度老人ホームを訪問したいです。そうしたら、私は入居者の方たちとたくさんのことを話して、そして私もたくさんの幸せをもらえると思います。

 

グエン ミン ホン

旧正月のすぐあと、私たちはヴィンソン老人ホームを訪問しました。ここに来たら誰もがきっとここの入居者の方たちの姿を忘れないでしょう。入居者の方たちは私たちが来ると、とても喜んでくれました。各入居者の方々にご挨拶し、色々なことを話し合うと、皆さん孤独感や病気などを忘れているように見えました。ある方はポリオでずっと横になっているけれども、私たちに会うと、喜んで話をしました。私は最後の挨拶の時、お互いに手を握り合ったこと忘れられません。帰れなくなりそうになりました。最後に、私はEsuhaiとKYSに感謝の言葉を送りたいです。この体験を通して、色々なことが勉強になりました。もっと頑張らないといけないと思います。

 

グエン クオック タイ

私はヴィンソン老人ホームを訪問してから、入居者の方たちにはもっと周囲からの手助けが必要だと思いました。彼らは物よりも、周囲の愛情・分かち合う気持ちなどの方が必要だと思います。Esuhai・KYSを通じて、私は老人ホームを訪問することができ、良い体験をすることができました。入居者の方たちの姿を見ると、私は彼らよりずっと幸せだと思います。私には家族・親戚・友達があるからです。私はこの体験を通して、これから勉強や仕事などを頑張らないといけないと決心しました。ここで、私はKYSの友達、周囲にいる人たち、そして社会全体がこの不幸な入居者の方たちに会いに行って欲しいと思います。1回でもいいです。そうしたら、私たちはこの方たちが何を必要としているのか分かると思います。

 

ヴォ アイン フイ(上)

心からの気持ちは、きっと相手の心にも伝わります。入居者の方たちと話す時間は少なかったですが、私の心の中に色々な印象が残っています。私たちと一緒に話したり、歌ったりしました。これは他の人から見たら大したことではないかもしれませんが、この方たちにとっては、とても大切で、楽しいことです。ある方はこう言いました。「あなたたちが居るだけで、私はとても楽しいです。飴1個をもらうだけでも幸せです。毎日、話す人がいればとても幸せです。」

チャン アン サン(下)

2月13日はたくさんの喜びと深い意味があった幸せな1日でした。このヴィンソン老人ホームを訪問して、改めて分かった大切なことは、心の底からの気持ちの分かち合いです。私は1人ひとりの入居者の方に会ってしたこと話したこと1つ1つが心の中に残っています。入居者の方たちの生活は大変だけれども、毎日喜んで生きています。私たちは、毎日周囲の人に笑いかけることができたら、なんと幸せなのかと思います。EsuhaiとKYSに感謝します。ありがとうございます。

 

タ クアン ハイ(上)

老人ホームで入居者の方たちのお食事の手伝いをしたり、話したりしたので、自分の祖父母を思い出しました。私の祖母はポリオでしたが、いつも周りに子供・親戚がいて、面倒を見ていました。入居者の方の中には家族もいないし、友達もいないので、面倒を見てくれる人がいません。もっとたくさんの人が私たちのように老人ホームに来れば、入居者の方たちの孤独感も少なくなるでしょう。

フォック バオ(下)

「お金や物はいらない。みなさんのような人たちが毎日ここへ来てくれたら私はとても幸せなのだけれど…」とある入居者の方が言いました。それを聞いて、やはり自分より恵まれない人たちに対する思いやりの気持ち・助け合いなどはとても大切だと分かるようになりました。もし、また機会があればぜひもう1回行きたいです。EsuhaiとKYSの皆様、ありがとうございました。

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